回復したい母の気持ちが最優先
50代男性 会社員
(妻・長男と同居/70代の母は特別養護老人ホームで介護)
5年前、母が突然倒れました。自宅におり、私の目の前でふつうに会話をしてお茶を飲んでいたのに、急にイスからガタッと落ち、「ちょっと体が変・・・」と言って意識を失いました。血圧が異常に高く、点滴と注射による治療を受けましたが、昏睡状態が続き、一時は危険な状態に。2日後に意識が戻りましたが、右半身麻痺と言語障害、記憶障害が出ていました。言葉がうまく出ないし、私と兄を間違えたり、もう亡くなっている父と私を間違えたりして。2週間の入院後、脳神経科クリニックに転院し、そこで2週間入院。その後、特別養護老人ホームに入所しました。
特別養護老人ホームと連携している病院やリハビリ施設で、痙縮で開きにくい右腕や歩行機能の改善、言語の回復のためのリハビリを受けました。私自身、脳卒中で後遺症が残るなんて夢にも思わなかったですし、痙縮についてもほとんど知らなかったので、一時的なものなのか、リハビリで改善するのかなど、まったく見当がつきませんでした。医師に伺っても、確約はできないとか、可能性の範囲であるとか、明確な話が聞けずにやきもきしていました。リハビリで飛躍的に改善すれば効果も実感できますが、先週と今週ではほとんど変わらず、先月と今月でも変わらない。リハビリの先生に「施設側もご本人も一生懸命取り組んでいます」と言われても、やはり不安がありました。でも、リハビリを止めたときに後退してしまったことがあり、とにかく粘り強く、地道に続けることが必要なのだと痛感しました。
今は、脳卒中になって精神的にも弱っている母自身がどれぐらい回復したいかという気持ちを最優先し、前向きな気持ちを維持してリハビリが続けられるように、「暖かくなったらお花見に行こう」など、息子ならではの言葉かけでサポートしたいと考えています。ただ、施設で一通りのリハビリをやっても症状がずっと続いているので、いろいろな治療法について、医師に相談してみたいです。
痙縮(けいしゅく)の診断や治療を行っている病医院があります。
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