脳卒中の後遺症「痙縮(けいしゅく)」とは

脳卒中の後遺症でよくみられる障害の一つに「痙縮 けいしゅく」という症状があります。
痙縮(けいしゅく)とは筋肉が緊張しすぎて、手足が動かしにくかったり勝手に動いてしまう状態のことです。
手指が握ったままとなり開きにくい、ひじが曲がる、足先が足の裏側のほうに曲がってしまうなどの症状がみられます。
脳卒中の発症後、時間の経過とともにまひ(片まひ)と一緒にあらわれることが多い症状です。

このような困りごとはありませんか?

「手足の筋肉の緊張」によって…

  • 肩やひじが固まったように動かず、
    着替えや入浴に苦労する
  • 手首やひじが曲がったまま伸びず、
    ものをつかみにくい
  • つま先立って、かかとがつかず、
    歩くときのバランスが悪い
  • ひじが曲がったまま伸びず、
    人や物にぶつかってしまう
  • 手の指が曲がったまま伸びず、
    手洗いや爪切りがしにくい
  • 足の指が曲がったまま伸びず、
    体重がかかって痛みが生じる
  • 肩やひじが固まったように動かず、着替えや入浴に苦労する
  • ひじが曲がったまま伸びず、人や物にぶつかってしまう
  • 手首やひじが曲がったまま伸びず、ものをつかみにくい
  • 手の指が曲がったまま伸びず、手洗いや爪切りがしにくい
  • つま先立って、かかとがつかず、歩くときのバランスが悪い
  • 足の指が曲がったまま伸びず、体重がかかって痛みが生じる

Mayer NH, et al. Muscle Nerve. 1997; 20 (Suppl 6) : S21-S35
菊地尚久. PTジャーナル. 2015; 49: 455-461

このような手足のつっぱりによる日常生活の支障は、痙縮(けいしゅく)の症状かもしれません。

痙縮(けいしゅく)は、日常生活に支障が生じるだけでなく、リハビリテーションの妨げにもなってしまう場合があります。また、痙縮(けいしゅく)の症状を長い間放っておくと、筋肉が固まってさらに関節の運動が制限される「拘縮(こうしゅく)」という症状につながることもあります。

レポート

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『脳卒中後の手足のつっぱり「痙縮(けいしゅく)」疾患啓発セミナー』

脳卒中後の後遺症の一種である“痙縮(けいしゅく)”に関する『脳卒中後の手足のつっぱり「痙縮」疾患啓発セミナー』が2024年9月18日にオンラインにて開催されました。セミナーでは痙縮について、東京慈恵会医科大学附属病院 副院長/リハビリテーション科 診療部長・東京慈恵会医科大学 リハビリテーション医学講座 主任教授の安保 雅博(あぼ まさひろ)先生からお話がありました。本記事では、当日の講演内容をダイジェストでお送りします。

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