現在、手足のつっぱり(痙縮 けいしゅく)に対して、内服薬や注射薬などのさまざまな治療法があります。
症状や治療目的を考慮して、リハビリテーションとこれらの治療法を組み合わせて行います。
緊張している筋肉をゆるめる働きのあるお薬を服用します。
内服薬(飲み薬)には、神経に作用して、神経伝達の興奮をおさえ筋肉の緊張をやわらげるものや、筋肉に作用して、筋肉の緊張をやわらげる働きのあるものがあります。
内服薬(飲み薬)は、痙縮
(けいしゅく)に対する初期治療としてよく使われています。
お薬は医師の指示どおり服用しましょう。
服用後、気になる症状があらわれた場合には、医師に相談しましょう。
市販薬をはじめ、他の病気でお薬を飲む場合には、医師に相談しましょう。
筋肉を緊張させている神経の働きをおさえる、ボツリヌストキシンというお薬を注射します。
ボツリヌス療法とは、ボツリヌス菌が作り出す天然のタンパク質(ボツリヌストキシン)を有効成分とするお薬を筋肉内に注射する治療法です。
痙縮
(けいしゅく)をやわらげるお薬(バクロフェン)の入ったポンプをおなかに埋め込み、カテーテルを通じて脊髄周辺(髄腔)にお薬を直接投与します。
バクロフェン髄注療法は、カテーテルとポンプをおなかに埋め込むための手術が必要になります。
おなかにプログラマをあてて埋め込んだポンプを操作し、患者さんの個々の状態に合わせてお薬の投与量などを調整します。
筋肉を緊張させている神経を部分的に切断したり、神経の太さを縮小したりする外科的療法(手術)などもあります。
レポート
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『脳卒中後の手足のつっぱり「痙縮(けいしゅく)」疾患啓発セミナー』
脳卒中後の後遺症の一種である“痙縮(けいしゅく)”に関する『脳卒中後の手足のつっぱり「痙縮」疾患啓発セミナー』が2024年9月18日にオンラインにて開催されました。セミナーでは痙縮について、東京慈恵会医科大学附属病院 副院長/リハビリテーション科 診療部長・東京慈恵会医科大学 リハビリテーション医学講座 主任教授の安保 雅博(あぼ まさひろ)先生からお話がありました。本記事では、当日の講演内容をダイジェストでお送りします。
痙縮(けいしゅく)の診断や治療を行っている病医院があります。
手足のつっぱりでお悩みの方は、医師にご相談ください。
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