治療について

ボツリヌス療法のすすめかた

ボツリヌス療法の効果は、注射後2~3日目から徐々にあらわれ、通常3~4ヵ月間持続します。効果は徐々に消えてしまうので、治療を続ける場合には、年に数回、注射を受けることになります。ただし、効果の持続期間には個人差があるので、医師と症状を相談しながら、治療計画を立てていきます。

初めての治療で理想とする効果を期待するのではなく、繰り返し治療を重ねることで、最適な治療(投与量・投与部位)をみつけていきます。

< 治療のステップ(例)>

  • 1診察

    ボツリヌス療法を受けられるかどうか、診察によって判断します。

  • 2治療目標設定

    「何に困っているのか」「何をできるようになりたいのか」といった点について、ボツリヌス療法を実施する医師と相談し、治療の計画を立てます。

  • 3初回治療

    つっぱりのある筋肉に薬を注射します。

  • 4受診(1~2回)

    治療後の症状について、ボツリヌス療法を実施した医師と相談しながら、次回治療の必要性を決定します。

  • 52回目の治療

    経過観察を経て効果が弱まってきたら、2回目の治療を行います。以降は経過観察と治療を繰り返します。

3〜4ヵ月

リハビリテーション

※治療の間隔には個人差があります。

注射部位

痙縮のみられる筋肉に注射します。注射部位は患者さんによって異なりますが、一度に数ヵ所、注射する場合もあります。

●手(上肢)の主な注射部位

  • 例①

    手(上肢)の主な注射部位 例①

  • 例②

    手(上肢)の主な注射部位 例②

  • 例③

    手(上肢)の主な注射部位 例③

筋肉に注射します。

(静脈内注射、点滴注射ではありません)

●足(下肢)の主な注射部位

  • 例①

    足(下肢)の主な注射部位 例①

  • 例②

    足(下肢)の主な注射部位 例②

  • 例③

    足(下肢)の主な注射部位 例③

筋肉に注射します。

(静脈内注射、点滴注射ではありません)

ボツリヌス療法の副作用

ボツリヌス療法を受けた後に副作用として次のような症状があらわれることがあります。これらの症状は多くが一時的なものですが、症状があらわれた場合には医師に相談してください。

  • ボツリヌス療法の副作用①

    注射部位がはれる、
    赤くなる、痛みを感じる

  • ボツリヌス療法の副作用②

    体がだるい、力が入らない、
    立っていられない

ごくまれに次のような症状があらわれることがあります。これらの症状があらわれた場合には、すぐに医師に相談してください。

  • 吐き気がする
  • 全身が赤くなる
  • けいれんが起こる
  • 呼吸が苦しい
  • 物が飲み込みにくい

※この他にもボツリヌス療法を始めた後に、何かいつもと違うなと感じることがありましたら、医師に相談してください。

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